オーディオ天使が再びStudio Jに来ました。彼は優い人で、「Studio Jを日本で一番音の良いスタジオにする」事を自分の使命にしたそうです。非常にありがたいことです。今回、丸一日かかって、色々な作業を行いました。(彼は電気工事士の資格を持っています)
初めはブレーカーボックスの中のブレーカーの追加です。2個追加して、片方は200vで、もう片方は100Vのブレーカーです。
このブレーカーからオーディオ用の電源ケーブルを使って直接電源タップにつないでいます。この電源タップも振動対策された箱に入っていて、箱の中には秘密のノイズフィルターが入っています。彼は電源タップの箱も色々な材料で試したそうですがこの素材が一番よかったようです。
ブレーカーから電源タップまでの電源ケーブルにはもちろん例の白い素材を巻いています。以前、高電圧によりマイクプリアンプの音が良くなる話を聞いたので200vのコンセントはFocusriteのRed 6用だと思っていましたが、実は違う目的でした。200vのコンセントはMac Pro専用でした。専用のコンセントと高電圧によりノイズが減ります。コンピューターに接続する電源ケーブルは格好いい陽極処理仕上げの赤色でした。残念ながら白い素材を巻いて赤色が見えなくなりました。でもやっぱり、外見より音の方が大事ですね。
もう1つの100Vの電源タップはTC Electronicsのオーディオインタフェース専用になりました。設置したら音のチェックをしました。前回の違いより差が極端ではなかったが、聞けば聞くほど、音の違いが明らかになりました。(エージングが必要なようです)
説明し難いですが、音の回りにあった「壁」がなくなりました様な気がしました。一般的に気付かない高音あたりのノイズがなくなり、音が鳴れる空間が出来ました。音が深くなり、リバーブが聞こえる様になり、特にドラムの音が録音された部屋で聞いているように聞こえます。
今まで聞いてた曲も新しいHD版を聞いている様に聞こえました。今まで聞こえなかった部分が聞こえる様になりました。ある曲の途中でギターリストの動いている音も聞こえる様になりました。iTunesのライブラリーの曲をめくって、昔聞いた曲の「本当」の音をたくさん聞きました。ある意味、音のクリアさと密度の高さを受け入れる為に自分の耳を育って直さないといけない感じがしました。
次の作業は従来のコンセントに秘密のノイズフィルターをつける作業をしました。その後、U87をレコーディングブースに設置して、オーディオ天使の作業の段階毎にレコーディングして見ました。前回レコーディングして泣きそうになった音も今回のレコーディングと比べるとクリアさが足りません。今回のレコーディングした音はどんでもなくクリアーになりました。ただ歌っている声のすべての発声が細かく出る様になって、隠されている部分がなくなりました。残念ながらいいところだけでなく、あまり良くないところもはっきり出ます。
「今度はRed 6を開けて見よか?」Red 6を開けて白い素材を所々に張りました。次はGrace Design Model 201のプリアンプで同じ様な作業をしました。Graceの内部配線も捻ってノイズの影響を受けにくいようにしました。
両方のプリアンプ通してレコーディングしました。Graceのほうはさらにクリアになって密度が高くなり、アナログ的な暖かさが出ました。Red 6は、初めて聞いた時のRed 6の第一印象に戻りました。昔惚れちゃったシルクな様な太さと暖かさがさらにレベルアップしました。素晴らしい気持ち、シルクを通して歌う事!
空が暗くなってオーディオ天使が帰宅する時間がきました。「近いうちに荷物が届くと思うよ!その後また来るから。まだまだやるところがあるからね!ヒヒヒ!」もう素晴らしい音最上限を超えてと思ったらまださらにやる事があると言います。その夜は遅くまで昔良く聞いていたCDとレコーディングを聞いて、曲が自分の体の中の神経に響きました。またありがとうオーディオ天使!
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